梅の花言葉の意味

春の到来を告げる花は様々ありますが、寒空の下で尖った樹木と枝葉に小さくて丸い花を咲かせる梅を見ていると心が和むものです。それは昔の人々も同様で、紀友則が詠んだ「君ならで誰にか見せむ梅の花色をも香をもしる人ぞしる」という和歌のように春や花そのものを称えていました。

そんな梅の基本的な花言葉は忠実に気品、高貴に高潔、そして忍耐です。
梅に限らず花言葉というものはその花にまつわる伝承や性質、外見が由来となります。例えば忠実は学問の神であり恐ろしい天神となった平安時代の貴族、菅原道真公にまつわる伝承こと飛梅伝説が由来です。菅原道真公は学者の一族の出身であったものの、幼少の頃から才覚を発揮し、宮廷詩人や右大臣として朝廷に仕えました。弓術など武芸も得意で、宝剣とされる天國を佩刀していたと伝えられます。しかし道真公の成功を妬んだ左大臣の藤原時平の企みのせいで太宰府へ左遷されてしまい、流罪じみた扱いをされたまま失意のうちにその生涯を閉じました。その後道真公の祟りは後世に長く伝わっている通りですが、道真公は京の屋敷から去る前に「東風吹かば匂いおこせよ梅の花主無しとて春を忘るな」という有名な和歌を詠みました。それに応じるように屋敷の梅の枝が大宰府の道真公の屋敷まで飛んでいったという伝説が飛梅伝説となります。

以上が忠実という花言葉に込められた意味ですが、他の花言葉も由来は違うものの同様です。

気品は近づくと香る花のかおりと可憐な花の姿から、高貴は古来から美辞麗句の称賛の例えとして持ち出されているからだとされています。それから高潔と忍耐は冷気に包まれながらも鮮やかに咲く姿から名付けられたという説が一般的です。ちなみに色によって追加される花言葉があり、赤色なら優雅な人、白色なら澄んだ心だと言われています。またピンク色なら清らかさで、それぞれ色の雰囲気から名付けられています。さらに付け加えるなら西洋では花言葉が「約束を守って」や「美しさと長寿」に変質するものです。

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